こんにちは、鈴木貴之です。
「生徒がなぜかどんどん辞めちゃうんです。どうしたらいいでしょうか?!」
このような質問をたまに受けます。
ということは、おそらく他にもたくさんこの問題で悩んでいる人がいるだろうと思い、今回の記事を書いています。
生徒が辞めてしまうという場合、大きく分けると「生徒側の理由」と「教室側の理由」があります。
「生徒側の理由」の場合、あまりできることはありませんが、「教室側の理由」の場合、大体が下記のような理由であることが多いです。
指導方法への不満
講師の教え方が合わない、レッスン内容が面白くないなど、指導方法に不満を感じると、生徒は辞めてしまうことがあります。
教室の環境への不満
教室の設備が悪い、雰囲気が悪い、清潔感がないなど、教室の環境に不満を感じると、生徒は辞めてしまうことがあります。
料金体系への不満
料金が高い、料金体系が分かりにくいなど、料金体系に不満を感じると、生徒は辞めてしまうことがあります。
コミュニケーション不足
教室からの連絡が少ない、講師とのコミュニケーションが取りにくいなど、コミュニケーション不足は、生徒の不満に繋がります。
色々ありますが、特に良い生徒さんが辞めてしまうという場合、その理由で最も大きいものは、「成長が感じられない」だと私は考えています。
通っているけど、成長が感じられない。
これじゃあ通っている意味がない。
上昇志向がある人(=頑張れる生徒さん)ほど、この傾向にあります。
こういう生徒さんにずっと残ってもらうには、「成長している実感」が必要なのです。
だから、この記事では、『教室のレッスンを小さな勝利を積み重ねるように設計する』というお話をしていきたいと思います。
ここで重要なことをお話すると、私が教えている英会話もそうなんですけれども、効果を感じてもらえるようにするにはちょっと時間がかかるということです。
なぜ生徒は効果を感じにくいのか?
例えば、英会話教室で「話せるようになります」「すぐ話せるようになります」と伝えても、すぐに話せるようになるわけではありません。
どれくらい時間が掛かるか分かりません。
(個人差も大きい)
これくらいで話せるようになります、的な確約もしにくい。
生徒さんの立場から見ると、「いったいいつまで通えばいいんだ・・・」となりますよね。
不安になります。
だから辞めてしまう・・・。
生徒が教室に通った時に効果を感じにくい原因はいくつか考えられます。
英会話教室での例でお話していきましょう。
- 目標設定の曖昧さ:
「話せるようになる」という目標は抽象的で、達成までの道のりが見えにくい。 - 成長の可視化不足:
成長を具体的に示す指標がなく、生徒自身が伸びを実感しにくい。 - 保護者の期待とのズレ:
特に子供向けの教室では、保護者が期待する成長と、生徒の実際の成長にズレが生じることがある。
目標を細分化し、小さな勝利を積み重ねる
では、生徒(保護者)に成長を実感してもらうためにはどうすればいいのでしょうか?
1. 目標を細分化する
大きな目標を達成するためには、小さなステップをクリアしていく必要があります。
例えば、「話せるようになる」という目標を、
- 挨拶ができるようになる
- 簡単な自己紹介ができるようになる
- 日常会話で簡単な質問に答えられるようになる
のように細分化します。
2. レッスンを通して前進を可視化する
各ステップをクリアするごとに、生徒が達成感を味わえるように工夫します。
- レッスンのはじめに、今日の目標を伝える
- レッスン中に、目標達成度を具体的にフィードバックする
- レッスン後には、今日の成果を振り返る時間を作る
3. 保護者へのフィードバックも忘れずに
保護者にも生徒の成長を具体的に伝えることで、家庭学習のサポートにも繋がります。
- レッスンごとに、生徒の成長ポイントをまとめたレポートを作成する
- 定期的に保護者面談を行い、生徒の成長について話し合う
小さな勝利の積み重ねが自信に繋がる
生徒は、小さな目標を達成するたびに達成感を味わい、自信を深めていきます。
その自信が、更なる学習意欲に繋がり、最終的な目標達成へと導いてくれるのです。
私の英会話教室での事例
実際、私が運営する英会話教室でこういうことがありました。
ある生徒さん、K君という生徒がいました。
この生徒さんを教えていて、その吸収力を見ることによって、私も担当のネイティブ講師も「この生徒さんめっちゃ伸びてるな」と思っていました。
ですが、あるとき、保護者からこんな連絡を受けました。
「成長を感じられないので退会します」
まさに晴天の霹靂。
「これだけ伸びてるのに、あなたは成長を感じないんですか?」
私はそう思いました。
でもまあ、ぶっちゃけて言うと、生徒さんはあまり、特に男の方はあまり家で学んだことを話さないのです。だから保護者が伸びていることを知らないというのは、ある意味仕方がないわけです。
英検導入で退会を防ぐ
それで色々考えてですね、英検にチャレンジさせることにしました。
それまでは英検はあんまり意味ないと思ってましたので、まったく手を付けていませんでした。
でも、英語が分からない保護者にとって、または自宅であまり英語の話をしない生徒さんの保護者にとって分かりやすいと思い、英検対策を導入して、積極的にチャレンジしてもらうようになりました。
その結果どうなったか。
「英語力が伸びていないように見えるから退会します」というのはほとんどなくなりました。
(代わりに、若干数ですが、「英検やりたくない」=「勉強したくない」が理由の退会者は出るようになりました。でも英検もやりたくないでは、在籍しても伸びませんから・・・)
外部の試験やチェックリストを活用する
ですので、もしそういう風に外部の試験で使えるものがあったら、ぜひ自分の教室に使ってもらえたらと思います。
先ほど「毎日レポートする」とか書きましたが、実際うちはそういうことをしていません。
「英検を取ってもらう」
その為に英検の参考書を用意し、少しずつできるようになってもらう。
これが「小さな勝利の積み重ね」となっています。
正直、毎日レポートは大変ですよね。
そちらに時間を掛けて、最も大事なレッスン自体に時間を掛けられないのは本末転倒です。
だから、英検のように外部の試験がそれを代用できるの誰場、積極的に使ってみてください。
もしそういうのがない場合は、自分でできることを分析して、そしてそれをチェックリストみたいな感じにして、「通うことでこんなことができるようになりましたよ」「成長していますよ」と教えてあげましょう。
レッスン設計を見直そう!
ぜひ自分自身のレッスン設計を見直してみて、ちゃんと小さな勝利を積み重ねて、そして最終的な目標に向かっている、そのような設計にしてみてください。
(うちも英検をレッスン設計に組み込んでいます)
生徒の成長を実感させるレッスンは、生徒のモチベーションを高め、継続学習へと繋がります。
ぜひ、今回の内容を参考に、あなたのレッスン設計を見直してみてください。
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