こんにちは! 鈴木貴之(@shiogamabtc)です。
今回の記事では、時期的に次の一年に向けての心構えというか、考え方についてお話をしたいと思います。
テーマは「お金」。
もっと言うと、「お金を頂くこと言うこと」に関してのお話です。
多くの先生のコンサルティングを通して分かってきたことがあります。それは、
適切なお金を頂くことも躊躇してしまう先生が多い
ということ。
生徒さんがたくさんいるような先生でも、「こういう内容であればもっと取っても十分生徒さんは集まるのに」と思うことがよくあります(つまり、価格が安すぎる)。
そう思われる方もいますね。
この記事ではそのことについてもお話をしていきたいと思います。
価格を安くしてしまいがちな個人の先生たち
先ほども言いましたが、多くの先生が本来月謝ないしは講座代として適切な価格設定をしていません。
価格を安くしすぎています。
そしてそれでも「その価格が高すぎるのではないか?」と心配しすぎているのです。
「価格が高すぎる」と同業者に思われたり、生徒さんや全く関係のない人にまで思われたくないと思っています。
そう思うと、問題は提供する内容・サービスの質ではありません。
これは、そういった外的な要因からくるものではなく、個人の先生の内面的なものからくるものなのです。
高い価格で教室を提供するのに必要なもの
高い価格にするにはスキルや経験、そしてクラスの内容やサービスだけでは十分ではありません。
もちろんそれらの内容はとても重要です。
それらがなければたとえ一時的に生徒さんを集めても必ず離れていってしまうからです。
でもそれは高い価格で教室を提供できる十分条件ではありません。
地域で最も優れたウリを持ち、そして地域で最も実際の内容が良かったとしても、それがその地域で高価格帯の教室を運営できることにはなりません。
重要なのは、先生が持つ「お金との関わり方」なのです。
考えてみてください。
本来月謝を9,000円で設定できるのに、周りを見渡してそんなに取っているところがいないからと言って6,000円でしか設定していなかったら。
そして平均して3年、入会してから生徒さんが通ってくれる教室だったとしたら。
本来得られる金額:9,000円x12ヶ月x3年=324,000円
今えている金額:6,000円x12ヶ月x3年=216,000円
差額:108,000円
3年でひとりにつきこれだけの差が出てしまうのです。
10人いたら、実に100万円も違うのです。
突き詰めていけば、教室の内容の他にも集客の実践が必要になりますが、それらをいかに磨いていったとしても、そもそもの「お金とのかかわり方」が悪ければ、それらを最大限に生かすことはできないのです。
個人の先生はいつまで「先生」を続けられるか?
私がひとつ将来に向けて今から準備が必要だと思っていることがあります。
それは、「いつまで自分は個人の先生を続けることができるか?」という問題。
例えば、今はAIが発達している時代です。
そこで未来予測として、こんな記事を書きました。

このことについて真剣に考えている個人の英語を教える先生は、実はそんなに多くないのではないかと思います。
しかし、実際に英会話に役立つAIが市場に出てくれば、多少高くてもそちらで学んだ方が安くなるでしょう。
考えてみてください。先ほどの計算では、月謝が6,000円でも3年で20万円を超えました。とすれば、それだけ出しても3年以上使えればAIの方がお得だということです。
しかもそれだけではなく、AIを駆使した高性能な翻訳機ができたら・・・。
「英語を学ぶ時間」がいらなくなります。
「自分で話したい」という大人の層はいると思いますし、そして「自分で話せる方が良い」というシチュエーションはある程度あるでしょうから、需要が全くなくなるとは思っていません。
しかし、激減するのではないかと私はにらんでいます。
現在はその時に向けて準備しています。
でも問題はそれだけではありません。
もうひとつの問題は、「年齢」の問題です。
考えてみてほしいのですが、例えば英会話を習うとしたら、何歳くらいの先生から学びたいですか?
おそらく、同じものを学べるのであれば、できれば「若い方が良い」と思うでしょう。
もちろん年配であったとしても「その人から学ぶ理由」があればその方から学びたいと思うでしょうが、特に何もなければ若い方が良いと思うのは自然のこと。
でも、人は年を取るのです。
これは誰にも止められません。
だから、年配であったとしても「その人から学ぶ理由」がきちんとあるように今から準備をしています。
でも、それでも、いつかは生徒の数が減っていくでしょう。
その時に自分は何ができるのか?
これはとても重要な問いかけだと私は思うのです。
だからこそ、自分の価値が最大の時に最大の結果を求めること。これは恥ずかしいこととは私は思いません。
そこにきちんと価値がついているのであれば・・・。
今、たくさんの生徒さんが来てくれているとしても、いずれは減っていきます。
その時までに準備ができているかどうかが重要なのです。
個人の先生を辞めて組織にしたり、もっと別の道を今から準備したり・・・。
年末のこの時期はそういうことを考えるのにとても良い時期です。
ぜひ、10年後、20年後、30年後について想いを馳せてみましょう。
個人の先生が豊かになる為に
教室運営も商売です。
そして商売とは常に二つの面から成り立っています。
ひとつは、外的なこと。
教室のレッスンの内容やサービス。立地。雰囲気。そして集客。
もうひとつは、内的なこと。
あなた自身の人生観やお金との付き合い方。
これらの二つの面から考えていくことで、より豊かな教室運営ができるようになっていきます。
価格というのはひとつの指標となります。
安くするということは外的もしくは内的な原因がある、もしくはその両方に原因がある場合です。
高くても適正だということは、外的・内的両面で高い水準にあるということ。
あなたの教室の価格を見ることで、あなたの教室のことが、そしてあなた自身のことが分かります。
それは他の誰かがどう思うという意味ではなくて、あなた自身が自分の教室のことをどう思うか、そしてあなた自身のことをどう思うかについて・・・。
ぜひ、一度考えてみてくださいね。
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