こんにちは! 鈴木貴之(@shiogamabtc)です。
進研ゼミやスマイルゼミは対象年齢の子供がいると、定期的にDMを送ってきます。
皆さんはそのDMをどうされていますか?

そういう人も多いでしょう。
そして、「同じような内容が多い」というのもその通り。
でも、実は「同じような内容が多い」ということはそれだけその内容が効果的だということ。もちろんこの場合の「効果的」は「始める人が多い」ということです。
こういうDMに入っている漫画を読んで登場人物も部活も違うのに毎回「同じような内容が多い」と感じるのは、その「構造」が似ているからと言えるでしょう。
そうです。言い換えると、文章の「流れ」ということもできるでしょう。
それを知ることでどういう順番で伝えると最も効果があるかが分かります。
同じことを伝えても、伝える順序が間違っているとあなたが伝えたいことが十分に伝わりません。だから、伝える順序、流れはとても大事なのです。
だからこそ、DMに入っている漫画は全部同じ構造をしていて、それが「同じように見える」という結果を生んでいます。
そこで、今回の記事では進研ゼミとスマイルゼミの構造を分析してお伝えしたいと思います。その内容通りにあなたの教室のランディングページを作ることで、より新規生徒を集められるようになるでしょう。
進研ゼミのDMの構造は昔から使われているセールスレターの構造だった!
まずは進研ゼミの内容から見ていきましょう。
実は、ここのDMの構造は古典的とも言えるPASという手法で作られています。
PASとはProblem – Agitation – Solutionの頭文字で、この順番で内容が作られているのです。
PASやその他の効果的なセールスレターの作り方は下記の書籍がおススメです(ランディングページのライティングにも使えます)
では具体的に内容を見ていきましょう。
①Problem(問題・課題の提示)
主なパターンとしては、テストの「点数が低い!」という悩み。

ここでのポイントは「実はその点数ってそれほど低くすぎない」ということ。
進研ゼミの漫画って、
「この点数で落ち込むのおかしくね?」
ってよくつっこまれるけど、幼い頃からこの漫画読んでるとこれが当たり前だって思い込まされてるから、初めて平均ギリギリ取ったときこの主人公並みに超絶落ち込んだんだけどわかる人いない? pic.twitter.com/tJMcvveseo— けよ (@keyoDQX) February 26, 2019
最近ではさらに低い点数になっている場合もあるようですが、個人的には20点とか最下層の点数になっていないのは意味があると思っています。
あまりにも低すぎる場合、ターゲット層とずれるから。
進研ゼミはあくまでも「やれば結果が出る」勉強法。やらないと当然結果が出ません。
そして、結果を出さないと退会になってしまうので、「やれば結果が出る層」が「これって、自分だ!」と思う点数にしないといけないのです。
そういう人は進研ゼミだろうが他の勉強法だろうが勉強すれば結果が出ます。そういう人を顧客にしていくことで結果が出て、「進研ゼミのおかげ!」と思ってもらうことが大事なのです。
さらに先ほどの画像で重要なポイントがあります。
それはライバルの存在。ライバルに負けて悔しい! ここは重要な要素なのです。
単純に点数が低いというより、ライバルに負けている方が事態は深刻です。
実際、人がなぜ行動するかと言うと、「あいつよりも良くなりたい」という動機はかなりの部分を締めます。他人からよく見られたい、認められたい、そういった思いを無視してランディングページは作れません。
②Agitate 1(傷口を広げる)
問題点を明確にした後に重要なのはAgitateすること。
これを「傷口を広げる」と読んでいます。
それは、人は行動しないから。行動した方が明らかに人生にとってプラスなのに、「行動しない」人はたくさんいるのです。
新しいことを始めることを躊躇する人は多いですし、「今じゃなくていいかな・・・」と開始する時期を遅らせようとする人も多いのです。
そういう人に「今」動いてもらうには、「動かないと①の問題がさらに根が深くなり、広がるよ・・・」と伝えないといけません。
ただ、嘘はついてはいけません。嘘で人を動かすのは絶対にやってはいけないことです。
しかしながら、事実としてそれがあるのであれば、そこはきちんと伝えるべきです。

DMでは先生がこの役割を担っていました。
③Agitate 2 うまくいっていないのは勉強だけじゃない
たいていの場合、DMの主人公は部活もうまくいっていません。
だから、部活にも打ち込みたいと考えています。
でも点数が悪いから「塾」に入れられそうになっています。

「勉強ができない」という悩みから、「塾に行ったら部活できない!」というところに広がってきました。
ちなみに、言うまでもありませんが、進研ゼミのターゲット層は「勉強 < 部活」の傾向があります。つまり、「勉強できるようになりたい」よりも「部活がうまくなりたい」と思っている人が多いのです。
でも、勉強しないと部活の時間が減ってしまう・・・。
そして、「頑張っているけどどうしたら良いか分からない」というおそらく多くの中学生が抱えている悩みに主人公もぶつかっていきます。
ここで共感が生まれるんですね。
④白馬の騎士参上!! 解決策はこれだ!
そしてそこで、白馬の騎士(救世主)が登場します。
多くの場合、それは「勉強も部活もできる先輩」であることが多いのですが、このDMでは幼馴染の女の子がその役を担っています。
ここで重要なのは、コンセプト。下の写真の左下を見てください。

そうです。これがコンセプト。「1日10分」でできる! というメッセージ。
これを見て、「1日10分なら自分にもできるな」と思ってもらうことが重要です。それがないと、その他の細かい情報を読まないからです。
「1日10分」でググっと惹かれて、「本当?」と思いながらそれで何ができるかをじっくり見るようになるのです。
そして詳細を見ながら、「1日10分でこれができるなら、勉強できるようになるかも・・・」と「未来の自分」を想像させます。
ここは非常に重要な所で、あなたが売っているものを通して「未来の自分」が、しかもそれが「なりたい自分であること」が想像できなければ、人は動きません。
右の方にある「マサキ専用」もパワーワード。誰にでも使えるように作っているものでも、それをいかに「あなた専用ですよ」と伝えられるかが大事です。
誰もが一般向けの教材より、自分向け、自分だけの教材の方が価値があると思います。教室もそれと一緒です。
ここでもう一つ頭に入れておかないといけないのが、あなたの売っているものが良いと思っても、それが自分の人生を変えられると思っても、行動しないことがあるということです。
それがどういう時かと言うと、「自分が信じられない」時。
それがいかに良くても、自分に使いこなせるか分からない。
そういう時は人は動きません。そしてそれはその人の心の問題で、あなたがいかに自分の教室の内容を変えてもそれに対しては効果がありません。
この時売り手側としてできることは、「読み手が自分を信じるように導くこと」。
そうです。塾に行って拘束されるのではなくて、「1日10分」なら自分にもできる。しかも部活にも打ち込める。
「1日10分」で勉強も部活もうまくいくなんてうまい話なんてない・・・・・・いや、会った! 進研ゼミだ!!
となるわけです。
⑤強力なCTA 行動を促す
効果がないランディングページはここが弱いです。
CTAとはCall to Actionの頭文字の略。行動をダイレクトに促すのです。
幼馴染の女の子のセリフを見てください。
「マサキの本気はいつ来るの? 明日? 2学期? 1年後? そうやって自分をごまかしながら過ごすの?」

そしてマサキはこう思います。
「・・・たった10分。今、オレ自身が動かなきゃダメなんだ・・・」
これ、実は読者の気持ちとかぶせているのです。ここまでに主人公が共感を獲得できていたら、これは読者の中学生の気持ちになります。
そうです。「たったの」と思わせるカギがそれですから。
これが「1日2コマを学習塾で勉強し、それを毎週2~3回やるぞ!」だと決心着くまで時間が掛かります。あと、それって「本当にやりたいこと」じゃないんですよね。
⑥すごいのは分かった。でも、本当に役に立つの・・・?
一般的なランディングページではこの部分は「お客様の感想」が役割を担うでしょう。
しかし、すでに主人公に感情移入している人にとっては主人公が(たとえ架空の人物であったとしても)「本当に10分で終わった!」と言った方が心に響くのです。

これ、あくまでもストーリーだから可能です。そういう作りのランディングページでしたら架空の人物に「本当に役に立ったよ!」と言わせても良いですが、ほとんどの場合は「お客様の感想」を使用しましょう。
大事なのは、「コンセプト」に対しての感想。
この場合は「1日10分で勉強ができるようになる」がコンセプトでした。だから、主人公のマサキに「本当に10分で終わった!」と言わせています。
「お客様の感想」の使い方がへたくそな人は、何でも良いから感想を掲載してしまいます。でも違うのです。大事なのは、あなたが言っていることに対して、「本当にそうだった!」という感想です。
そして、やりたい結果が得られているという描写。これを読んでいる中学生が何に価値を置いているかが分かりません。しかし、ここで「やりたいことが全部できてる!」と言わせることで、その「自分がやりたいこと」を想像させているのです。
その結果、「1学期の試験の結果が悪かったから、夏休みは勉強三昧になるかもしれないと思っていたけど、1日10分で本当に終わるなら、自分のやりたいことってできるんじゃ・・・」と希望が膨らんでいくのです。
これは、「1日10分」という離れてみればややクールなものを、血の通ったものに変えるという意味があります。「1日10分」というものを中学生視点に変えて伝えている、と言っても良いでしょう。

そして!! 中学生と言えば思春期。恋も忘れてはいけません。多くの中学生にとってはこれこそまさに「やりたいこと」かもしれません。
だから、いつDMを読んでも必ずこの部分は入っているのです。
もちろん部活も忘れてはいけません。勉強が「1日10分」で終わるので部活に打ち込め、かつ教材を使うことで精神的にも(なぜか)強くなった主人公は最初のダメっぷりとは打って変わり、味方のピンチを救ったり大活躍をするようになります。

そういうことです。なぜか主人公ができると自分もできると思うんですね。それがストーリーの力。
⑦ライバルへのリベンジ達成!
これ、非常に重要な要素です。

リベンジは広告の歴史を見ても非常に重要な役割を果たしてきました。
リベンジという感情を刺激することなしに成立しえなかった広告は無数にあります。
私は過去効果のあった広告をたくさん見る機会があるのですが、最も効果の高い感情であることは間違いありません。
もし可能であれば、ご自身のランディングページにリベンジを取り入れてみてください。
ストーリー的にも主人公が成長し、最終的に強力なライバルを倒すというのは物語に欠かせない要素です。それがない物語はカタルシスがありません。
⑧再度ののCTA
再度最後に行動への呼びかけを行っています。

「たった10分でいい。始めようよ。キミの小さな一歩が大きな成功につながるんだ!」
ご自身のランディングページを作るという時、ぜひこの構造を参考にしてください。
進研ゼミは毎月一回以上DMを送ってきます。DMはもちろんお金が掛かります。でもそれでも送ってくるということは、それだけDMが効果的ということ。その中でも漫画が果たしている役割は大きいでしょう。
ということは、それだけ生徒獲得に役に立っているということです。
なお、教室集客の為のランディングページを作りに関しては動画講座にまとめています。
詳しくは下記のページから。

また、「自分視点」を「顧客視点」に変える方法に関しては、下記の動画講座をおススメしています。

どちらも、60~80分の講座です。その時間を投資することで、生徒集客ができるようになるあなた自身の教室のランディングページが出来上がります。
集客できるようになったら、あなたが「本当にやりたいことができる」ようになりますよ!
ん・・・あ! スマイルゼミの構造も紐解くのだった!!
でもこの記事はすでに長くなってしまったので、それは次回の記事で行います。
スマイルゼミの構造は進研ゼミの流れとは違うので、こちらも参考になりますよ!
(次回に続く)
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