こんにちは。鈴木貴之です。
今回は、私がコンサルティングを依頼され、一生懸命尽くしても伸びない教室の特徴についてお話をして行きたいと思います。
私も神様ではありませんので、依頼があった時にすべての教室を伸ばせるわけではありません。
伸びる教室と伸びない教室の差を最初は分かりませんでしたが、数をこなすことによってそれが分かるようになってきました。
ぜひ今回の内容をリストとして見ていただき、あなたの教室を振り返ってみてください。
ここでお話する特徴に当てはまらないという場合、あなたの教室は伸びる可能性が高いです。
逆に当てはまる場合は伸びない可能性が高いので、ぜひそこを見直してみてもらえたらと思います。
伸びない教室の特徴①教室に価値がない場合
例えば、ある教室のサービスには、そのサービスの品質や提供プロセスに問題があるとしましょう。
この場合、マーケティング戦略がどれだけ優れていても、結局、入会となった場合でも消費者が不満を持つ可能性が高く、退会につながったり、リピーターを獲得することは難しいでしょう。
一時的に売上が上がるかもしれませんが、教室の質が低いために長期的には売上が右肩下がりになり、結果的に教室の評価も低下してしまいます。
伸びない教室の特徴②顧客の反応が減少している
また、マーケティングでは、初めは簡単な訴求で顧客の反応が得られますが、時間が経つにつれ、それが難しくなってきます。
初めは「柔らかい土」で簡単に反応が得られるかもしれませんが、次第に「硬い土」に変わり、さらには「岩のような土」になり、同じ手法では効果が薄れてしまいます。
これは、初めは新しい顧客が多く、簡単な訴求でも集客できますが、時間が経つとその層が薄くなり、より高度な戦略やコピーが必要になるからです。
特に教室ビジネスは同じ地域でずっと営業をして行く形の事業ですので、一度「もうその教室のことは知っている」となると、そこから集客していくのは難しくなります。
酷いのは、教室の質が低いのにマーケティングに力を入れてしまったケースで、この場合お金を時間を掛けてマーケティングをしたので最初は人が来るのですがどんどん人が流出していき、それを防ぐ方法がなく、新規生徒が来なくなる状態になっている場合です。
お金を掛けて自分の教室の質が良くないことを宣伝しているようなもので、一度そのイメージが浸透するとその地域からの集客が困難になります。
まさしく「岩のような土」に水を撒いているかのような状態ですので、そこに植物は育ちません。
だから、私はコンサルタントとして提案する前に、クライアントの教室が本当に価値があるか、または市場においてまだ十分な余地があるかどうかを確認するようにしています。
これにより、戦略が成功する可能性が劇的に高まるのです。
さらに、クライアント企業がどの程度顧客との関係を築いているかも重要です。
強い顧客関係があれば、マーケティング戦略や新しいサービスを実装する際にも、顧客からのフィードバックを得やすく、適切な方向性を持って進むことができます。
伸びない教室の特徴③コンプライアンスと倫理的な問題
そして、忘れてはならないのが、クライアント企業のコンプライアンスや倫理的な問題です。
法的なトラブルや倫理的な疑念が持たれている教室は、リスクが高くなります。
これらの問題が表面化すると、教室の評価や顧客の信頼が大きく損なわれる可能性があります。
コンサルタントとしては、これらの問題を把握し、クライアントと協力して解決策を見つけるか、そういった企業とは関わらないようにすることが賢明です。
もしコンプライアンスを無視しているような教室の場合、マーケティングを取り入れることでそれが外に大きく分かられることになります。
その結果その教室は破滅に向かいやすく、かつ巻き込まれる生徒さんたちにとってもマイナスです。
そういうことが予見されうる場合はお断りすることも重要だと私は考えています。
伸びない教室の特徴④財務状況が悪い
教室の財務状況も重要な要因です。
赤字が続いている、または負債が多いような教室は、新しい戦略を実行する資金が不足している可能性が高く、それが結果的にプロジェクトの失敗につながる可能性があります。
またそもそもコンサルタントに支払うお金自体がないことが多く、お金を使うことに非常に敏感になっているので難しい状況です。
稀に「お金はないのですが、結果が出たらその分上乗せしてお支払いしますので何とかお願いできませんか?」と言う方がいます。
でも、実際に結果が出ても気持ちよく払ってくれる人はほぼいません。
だから、私はそういう場合は断るようにしています。
あなたの教室に同じように「今お金がないので成功してから払います」と言う人が来たら、その人を受け入れることは辞めた方が良いでしょう。
伸びない教室の特徴⑤マーケティング以外の力が必要
私はマーケティングの専門家として助けを提供できますが、もし、それ以外の部分で問題がある場合、マーケティングだけでは解決しきれません。
例えば、商品やサービスのクオリティが低かったり、コンプライアンスや倫理的な問題がある場合、これらの問題が改善されない限り、結局のところ、マーケティングを改善させるとプラスどころかマイナスになることが多いのです。
プロとしての責任
私たちはプロフェッショナルとして、冷静に分析し、クライアントに真実を伝える責任があります。これは、売上を上げることや集客を増やすだけでなく、ビジネス全体の健全性に貢献することも含まれます。
コンサルタントとして、ビジネスに必要な視点で、クライアントのビジネスを分析し、その結果「私のサービスを今の段階で使うべきじゃない」という時はお断りした方がお互いの為なのです。
まとめ
成功する教室ビジネスを築くためには、ただ生徒さんを呼ぶだけではなく、サービスや品質にも目を向ける必要があります。
マーケティングは重要ですが、それだけでは十分ではありません。プロとして、全体的な視点でビジネスを分析し、真実を伝える責任が私にはありますので、必ずしも依頼されることがハッピーエンドにつながるとは限らないことをご理解ください。
それでは、また!
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